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新世界遺産・中国、ハニ族の棚田(1・行くまで)

先日カンボジアプノンペンで開かれた世界遺産委員会では、富士山の登録が大きく注目され報道された。この委員会では当然ながらほかの国の世界遺産も登録され、そのニュースをぼうっと眺めていたところ、なんとぼくが以前訪れた「ハニ族の棚田の文化的景観」(雲南省紅河ハニ族イ族自治州・元陽の棚田、元陽梯田)が登録となったことを知った。
たまたま訪れていた所が世界遺産になるのは(なんとなく)大変光栄なことなので、まだ記憶がそれなりに残っているうちに、その当時(2009年)の旅行記を書いておきたいなと思う。

雲南省省都昆明

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昆明から棚田のある元陽まで行くには、公共交通機関としてはバスしかなかった。昆明の北のほうにある観光地(大理、シーサパンナとか)には空港もあるのだが、南の方には、少なくとも旅客便を取り扱う空港は殆どない。たぶん今でも同じはずだ。
バスは、直行便もあるが、その途中に位置する建水という街になんとなく惹かれて、まずはそこへ立ち寄り1泊してから元陽に行くことにした。

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昆明のバスターミナル。行き先ごとに乗車場所が定められていて、バスが待っていた。今は移転してこのバスターミナルではないらしい。
中国ではバスの運転手が居眠りして起こす事故も多いと聞いていたので、結構緊張する。

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途中のドライブインみたいなところで売っていた白い何か。確か、お酒らしい。
このドライブインは下道にあったが、途中高速道路も通った。高速道路は日本と遜色ない程度に整備されていて、とても快適だった。


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3~4時間ほどで建水。

建水(紅河ハニ族イ族自治州、建水県)は人口50万人というが、それはまわりの農村地帯をあわせての数だと思う(だとすると、どれだけ農村に人が住んでいるのだろうとも思う)。中心地である臨安鎮に宿泊したが、そこまで大きな街とは感じられなかった。

建水の観光も楽しかった。別の機会に是非書きたい。

ここからバスに乗ってごとごとさらに南へ、今度は確か高速道路はほとんど通らなかった気がする。

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追い越す車がボロボロだ。

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道路は、時々センターラインがなくなるが、概ね快調。

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元陽市街が近づくにつれ、棚田が見えてきだした。否が応にも期待が高まる。

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分かれ道だ。右が元陽(元阳)、あと14キロ。
ちなみに左に曲がって146キロと出ている河口は、中国・ベトナムの国境の街だ(余談だけど、ここには昆明からのメーターゲージの鉄路があり、ベトナムへつながっている。昔は旅客列車が走っていたが、今は貨物のみという)。

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牛も連れられている。もう夕方。農作業が終わったのだろう。


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…そしてようやく元陽(紅河ハニ族イ族自治州、元陽県)に到着した。
元陽の市街は大きく二つに分かれていて、ひとつは新街という旧市街(ややこしい)と、もうひとつは南沙という新市街だという。棚田観光の拠点になるのは新街のほうだ。バスによっては新街まで行ってくれるらしいが、ぼくのバスは南沙どまりだったので、ここからタクシーを拾わねばならない。

バスターミナルの近くで止まっていたタクシーに声をかけ、新街まで行ってほしいとお願いする(ぼくの中国語は下の下で、声をかけるところまでは言えるけど、あとは全部辞書を引きながらの筆談です。漢字文化圏ばんざい←現地民からはけっこう面倒くさかったろう。すみません)。
ホテルはどこか?と聞かれ、決まってないと答えると、ホテルを紹介するという。そして、棚田観光するなら、明日朝から案内するよと売り込みされた。明日一日案内して運賃はこれこれと提示され、ネットで見た相場とあまり変わらなかったけど、少しだけそれより安くしてもらった(たしか100~150元の間くらいだった。1元16円くらいなので、正直言って値切るほどの価格ではなかったと今となっては思う)。

案内されたホテルは、ゴキブリが出た以外は快適だった(皮肉っぽく聞こえるかもしれないが、本当に快適だった)。スーパーを物色したりしながら夜を過ごした。

朝6時、約束通りにやってきた運転手が部屋のドアをたたく。連れられて昨日のタクシーに乗り込んだ。(続きます…そのはず)