新世界遺産・中国、ハニ族の棚田(4・再びハニ族の人たちの街)
タクシーは再び移動し、街に入っていく。さっきと同じ街かどうかはよくわからない。
それにしても、レンガの家が目立つ。このあたりは地震があまりないのかもしれない。
右端の青い看板は中国電信(電話会社)。どの街に行っても見かける気がする。
おばあさんたちが見ている方向に、結婚を祝して着飾った若者2人と、その親族?が列をなしてあるいているのが見えた。肝心の結婚式の列はカメラに収められなかった。
街を抜けると、小奇麗な建物と道のあるところに出た。運転手はここで暫く待っているようにと行って車を降り、建物に入っていった。どうも棚田観光のオフィスがある事務所のようで、戻ってくると手にパンフレットと、大きなステッカーみたいなものを持ってきた。パンフレットはぼくにくれて、ステッカーみたいなものは後部ガラスにどんと貼りつけた。これが貼ってあると、観光客を載せた借り上げ車ということで何か特権があるように感じられたが、結局のところそれがいったいなんなのか聞かずじまいだった。
待っている間ぼうっとしていると、向こうから2匹の犬がやってきた。
仲良さげだ。
2匹が見つめる向こうでは、何やら道路工事をやっているようだ。
職業的工事夫というより、道路工事のために老若男女が近くから集まっているという感じがする。
そんな人間の活動を素知らぬ顔で、砂山にでんと寛いでいる犬がいる。
そのうちにこの犬、さきほどの2匹と一緒に砂山で遊びはじめた。この街の犬は仲がよいらしい。
また車に乗って暫く行く。今度はこれまでと比べると小さな棚田が広がる。ハニ族の人たちは、とにかくあちらこちらを棚田にしているのだと思う。