新世界遺産・中国、ハニ族の棚田(9・棚田の集落)

先ほどから山の上に見えていた集落のひとつに行く。
ここでは、お金を払うと棚田がよく見えるどこかへ案内してくれるらしい。
運転手さんとは一時別れ(ガイドの方に、この人は日本人だから筆談してやってね、って説明もしていただいた)、ガイドの女性に連れられ街の中の坂を下っていく。

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レンガ造りの家の脇に大量に積み上げられたレンガ。申し訳ないけれど、そんなに丈夫そうなレンガに見えない。このあたりはあまり地震に見舞われない地域なのだろう。うらやましい。

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中国人はスローガンが大好きだ(日本人も案外変わらない気がするが、日本人以上に好きだと思う)。「平安元陽、和諧元陽」どう訳すのだろう。平和で皆が強調する元陽をつくろう、くらいになるんだろうか。和諧(わかい)は中国共産党の掲げる一大スローガンで、平等で調和のとれた社会を目指そう、とかいう感じになるそうだ(元産経新聞記者で、現代中国について体当たりの取材を続けている福島香織さんのブログに詳しい http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/61364/ )。話は逸れるけど、中国のネットスラングでは、掲示板なんかの書き込みが削除されることを「和諧」と呼んだりしていた(中日辞書 北辞郎 http://www.ctrans.org/search.php?word=%E5%92%8C%E8%B0%90&opts=fw )。日本でも民主党政権時代に、民主党に反感を持つ人たちが、書き込みを削除されることを、当時の鳩山首相のスローガンを揶揄して「友愛される」と言っていたけれど、和諧と友愛の言葉の意味の近さと、ネット上でのスラングとしての使われ方の関係がとても興味深いと思う。

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街の様子はこんな感じで、主要市街からは離れていても結構な人口があるように思える。

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街と展望台は直接つながっているのではなく、林のような場所で区切られていた。
牛なら通ることはたぶん可能だろうか。

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それもすぐに抜けると、一望できる場所に着いた。

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このあたりの田んぼの形が、馬に見えると言われた気がする。
その時はあんまりよくわからなかったけど、写真を改めてみると分かるような…。

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カウンターのようなところでガイドの方は休憩。

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夫婦で来られていた別の旅行者。日本にも来られたことがあるらしい。この方、この後で電話番号を教えてくれとせがまれて困った。電話されても中国語は話せないって言ってるのに聞き入れてくれなかった。知ってどうしようっていうの…。
(帰国後、中国語の先生(中国人)にその話をすると、中国人が「日本人の電話番号知ってるのよ!」って自慢したいが為だけに電話番号を知りたがるというのはありがちらしい。つまり、電話するつもりは毛頭なくても、とにかく知りたいらしい。えー、なにそれw こんなことでも文化の違いが出るものか。)

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このあたりの踊りらしい。最初、ガイド2人で踊っているところを見せていただき、そのあと、先ほどの旅行者の方と一緒になって、4人で踊った。よくわかんなくても楽しい。

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ひととおり楽しんで、元来た道を戻って集落へ。運転手さんと再び合流し、次の場所へ向かった。

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戻る途中で見かけた馬。なんでこんな草むらに馬がいるのだろう。

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同じく戻る途中で見た小学校。子供はどれくらいいるのだろう。